「返品商品が溜まってしまって結果的に不良在庫が増えてしまった。」
「いらなくなったものや使わなくなったものが増え続けて、不良在庫が増えてしまった。」
このように、不良在庫に関してお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか。
不良在庫を処分するかしないかは会計の際に重要です。
そこで今回は、不良在庫の処分がなぜ重要なのかについてご説明します。
不良在庫を処分するのとしないのとで何が違う?
不良在庫が会計時に影響を及ぼすのは、主に税金の面です。
次に詳しくご説明します。
まず会計時の税金に影響を及ぼす売上原価は次の式で求めることができます。
売上原価=期首卸売り高+当期仕入高-期末棚卸高 という式です。
この式を見ると、期末在庫の数値である期末棚卸高が大きくなると売上原価は小さくなります。
また、売上原価は損金に算入されるので、損金に算入される金額が小さくなることを意味します。
つまり、不良在庫を多く抱えることは課税の金額を大きくするということを意味します。
所得は、所得=利益-損金 という式に基づいて計算します。
そのため、損金が少なくなると所得が増えます。
資金面からみても、仕入れ時にもそれが在庫になり課税される時にも支払いをすることになるので、必要以上の支出を招きます。
以上より、不良在庫は会計時にマイナスの影響を与える可能性があります。
不良在庫を処分することによるメリットとは?
不良在庫を処分することによって、会計の時に廃棄損に計上することが可能になります。
つまり、損金に算入することができるようになります。
不良在庫を処分してそれを損金に算入すると、期末棚卸高を減らすことができます。
その結果、その分売上原価が大きくなり、さらに損金に算入できる金額が増えるので節税に繋がります。
こうした節税というメリットの他にも、在庫の保管スペースの削減につながるほか、在庫管理のコストを下げることにもつながるというメリットも持ち合わせています。
最後に
ここまで、不良在庫の処分が重要である理由と、そのメリットについてご説明しました。
会計時の税金対策やその他のコストを削減するためにも、不良在庫を処分することをおすすめします。
また、不良在庫を買い取る業者もありますので合わせてご検討の際に参考にしていただければ幸いです。
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