不良在庫の処分で節税が可能?確定申告についても併せてご紹介します!

販売機会の損失を防ぐために、多くの在庫を保有することも多いでしょう。
それは利益を生むために行っていることですが、その在庫が不良在庫になってしまうと、利益を減らすことにつながりかねません。
その場合には、在庫を処分して節税につなげることをおすすめします。
そこで今回は、不良在庫を処分することのメリットと、確定申告についても併せてご紹介します。

確定申告とは

確定申告とは、自分で事業を営んでいる個人事業主が、正確に税金を納めるための制度のことです。
個人事業主は、自分で「所得」を計算して税金を求め、申告して納税する必要があります。

「所得」とは、経費を差し引いた残りの利益のことです。
事業によって得られた売り上げから必要経費を引くことで、所得を求められます。

不良在庫を処分することのメリット

節税効果の期待

不良在庫であっても、値下げによって売れる可能性がある場合には、決算セールや在庫処分によって売ってしまうことも1つの方法です。

売上原価は以下のように求められます。

売上原価=期首の棚卸資産高+当期仕入高-期末の棚卸資産高

売上原価は費用であるため、この金額が大きくなることで、利益額は小さくなり、節税につながります。
値引き販売を行うことは、期末の棚卸資産高の減少を表すため、節税につながるのです。

また、不良在庫を廃棄する場合、廃棄物処理会社を利用する時もあるでしょう。
その場合には、利用した際の費用についても計上が可能となっています。

管理費用のコスト削減

在庫管理には、その在庫を保存するための倉庫費や、その在庫を管理するための人件費といった費用が必要です。
不良在庫を保有している間は、継続的に費用が発生してしまいます。
在庫処分を行うことで、無駄なコストを削減できるメリットがあります。

財務体質の改善

経営指標の1つに「在庫回転率」があります。
これは、効率良く商品が売れているのかどうかを判断するための指標です。
銀行から融資を受ける際に、これを確認されることもあります。
不良在庫の処分を行うことで、在庫回転率が向上するため、銀行からの評価を高められるでしょう。

まとめ

今回は、確定申告と不良在庫を処分することのメリットを紹介しました。
不良在庫を処分することで、節税効果やコストの削減が期待できます。
そのため、不良在庫を保有している方は、その在庫の処分を検討することをおすすめします。

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