在庫を多めに持っていることで、欠品回避や代品が提供できるといったトラブルへの対応が可能になります。
しかしながら、多く保有することによって生じるデメリットもあります。
そこで今回は、在庫の陳腐化によって必要となる会計処理と過剰在庫による悪影響についてご紹介します。
棚卸資産評価損と陳腐化
棚卸資産評価損とは在庫の価値が減少することによって生じる会計上の損失のことです。
これはあくまで会計上の損失であり、計上した時点では実際の損失は発生していません。
在庫は、需要の変化や自然災害などによって、その価値が減少してしまう可能性があります。
そして、そのリスクが実際に起こったときに生じる損失を会計上で処理するための勘定科目が棚卸資産評価損と言います。
税務上評価損は、棚卸資産が著しく陳腐化した際に認められます。
陳腐化とは、棚卸資産そのものには物理的な欠陥はないものの、経済的な環境の変化によってその価格が今後回復しないと認められる状態のことです。
そのため、単に物価変動や過剰生産しただけでは陳腐化に当たらないため、評価損は認められません。
過剰在庫による悪影響
商品の価値が低下
在庫の商品は、保管しているだけでもその間に品質が劣化し、その価値の低下につながります。
また、品質に変化はなくとも、保管している間に陳腐化してしまう可能性があります。
この場合には、本来の価格よりも安く売るか廃棄することとなり、損失が発生してしまいます。
収益の悪化
売れ行き以上に生産した商品は過剰在庫として残ってしまいます。
それらが売れなければ、当初見込んだ売り上げや利益を得られないだけでなく、投入したお金も回収できずに損失が発生してしまいます。
管理費用が発生
在庫には保管場所が確保しなければなりません。
過剰在庫によって、現在の倉庫に置ききれない場合には、その商品を保管するために新たに他の倉庫を借りることになり、新たに管理をするスタッフと費用がかかります。
新たに他の倉庫を借りなくていい場合でも、保管スペースを圧迫すると作業性や管理制度が低下します。
まとめ
今回は、在庫の陳腐化によって必要となる会計処理と過剰在庫による悪影響について紹介しました。
過剰在庫は、損失を生んでしまう可能性があります。
そのため、早めに売却することを検討してもいいかもしれません。
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