棚卸は毎期必要なものでありながら、一般の消費者層からは見えにくい業務です。
これはどこまで突き詰めても単純作業になりますから、少しでも効率的に手早く済ませたいのが本音でしょう。
そのコツについていくつかご紹介します。
二つの棚卸
先にそもそもの棚卸についてお話しします。
棚卸にはいつ行うかのタイミングと何を記録するかという違いで二種類の棚卸が存在します。
1.実際の在庫を記録する実地棚卸
一旦営業を止め、実際の在庫がいくつあるかを数える作業を実地棚卸と呼びます。
一度に大量かつ多品種存在する在庫を数えるためどうしてもミスが出やすく、棚卸を実施するためには営業を止めなければならないためその間に売上が出ないという二つのデメリットがあります。
2.データの在庫を記録する帳簿棚卸
帳簿やエクセル、専用ソフトなどのデータを使い在庫がどう変化しているかを管理する作業を帳簿棚卸と呼びます。
常に在庫数を管理し続けられるためすぐに資産を調べたいときにも対応が簡単ですし、一度の作業自体は手間が少ないためその都度に営業を止める必要はありません。
しかし一方、何度も繰り返される記録の中で帳簿の記入漏れや入力ミスが一度でもあると棚卸差異が出てしまうという難しさもあります。
棚卸を早く終わらせる方法
1.正しく棚卸を終わらせる
正しくというのは「考え方を統一してルールを作り、その通りの手順でカウントする」ことです。
棚卸はかなりシンプルな単純作業です。
だからこそ、個人の裁量に任せるのではなくルールを作り厳正に守ることでミスを減らせます。
2.漏れなく棚卸を終わらせる
実地棚卸では数え間違いや数え忘れといったミスが多くあります。
これらが起こる要因としてあげられるのが、「見えない」「横着」「思い込み」などでしょう。
横着してきちんと棚からおろさず数えると、奥にある商品は見えません。
また「ほかの人がやっているだろう」という思い込みは、商品の画像忘れを生みます。
3.ダブりなく棚卸を終わらせる
数え忘れは問題ですが、同じ商品を二度数えてしまうことも問題です。
これを防ぐための方法についても数える方向性を統一する、担当を決めるなど対策を模索すべきでしょう。
当たり前のことを当たり前にやることが、最も棚卸を早く終わらせる方法になるでしょう。
まとめ
棚卸を早く終わらせたにもかかわらず、ミスが多発すると意味がありません。
こういった場合、まずはミスを減らしてできる限りゼロに近付けていき、その後棚卸の速度を上げるようにするのがおすすめです。
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