保有する在庫は流動的ですか？在庫管理に関する指標を活用して適正化しましょう！

「在庫が流動的とはどういう意味なのか」と疑問に思う方は多いでしょう。
流動的と言っても、具体的にどのようなことなのか分かりませんよね。
この記事では、在庫が流動的とはどういうことなのか、流動的かどうかを確かめるにはどうすれば良いのかについて解説します。

在庫が流動的とはどういうこと？

在庫が流動的とは、「仕入れてから出荷までどのくらいの時間が掛かっているのか」を指しています。
流動性が低いと在庫がお金に変わるのに時間が掛かるようになるので、会社の資金繰りが悪くなってしまいます。

その一方で、流動性が高いと在庫がお金に変わるまでの時間が短いので、会社の資金繰りが良くなります。
それでは、在庫の流動性はどのように確かめれば良いのでしょうか。

在庫が流動的かどうかを確かめるにはどうすれば良い？

結論から申し上げると、「在庫回転率」を確認すれば良いです。
在庫回転率とは、在庫が一定期間のうちで、どのくらい回転したかを示す数字です。
つまり、在庫がどれくらい入れ替わったかどうかを示しているのです。

求め方については、「在庫回転率（回） = 売上原価 ÷ 平均在庫高」で求められます。
売上原価は期首商品棚卸高に当期の商品仕入高を足して、そこから期末商品棚卸高を引くことで算出し、平均在庫高は期首商品棚卸高と期末商品棚卸高の合計を2で割って算出します。
そして、先述した求め方で在庫回転率を求めて、結果が「1」であった場合はその期間内に1回在庫が入れ替わったことに、「2」の場合は期間内に2回在庫が入れ替わったことになります。
在庫回転率が高ければ高いほど、売れ行きが良い商品であることを示しているため、その商品は欠品リスクに配慮したり、1回あたりの入荷量を増やしたりして調整することがおすすめです。

一方で、在庫回転率が「0」に近いほど、その商品は売れていないことを示しているため、今後の入荷について見直す必要があります。
すでに売れていない商品があり、今後も売れない見込みがある場合は、在庫処分を検討すると良いでしょう。

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