在庫と決算書の関係性がわからない?会計処理時の注意点をご紹介!

大量の在庫を抱えている方にぜひ知っていただきたいのが、在庫と決算書の関係性です。
そこで今回は、在庫と決算書の関係性と、会計処理時の注意点についてご紹介します。
知っていると必ず役に立つので、ぜひ参考にしてください。

在庫と決算書の関係性

在庫とは、企業が加工や販売をするために持っている原材料、製品、商品などを指します。

貸借対照表と在庫の関係

貸借対照表とは、決算日における財政状態を表す書類です。
売上に貢献する在庫は、借方の棚卸資産に計上します。

原材料といった商品は、会社に必要な資産ですが、まだ在庫のときは経費で計上できません。
よって、原材料や製品などを多く買ったとしても、節税にはつながりません。

在庫数が多くなってしまうときは、仕入れの支払時期と経費計上の時期のずれ、倉庫での保管にかかるコストなどに注意して、現金の管理を行うことが重要です。
また、何年も倉庫に保管された在庫は価値が下がってしまい、現金化が難しくなるので注意しましょう。

キャッシュフロー計算書と在庫の関係

キャッシュフロー計算書とは、会計期間の現金の流れを示す書類です。
営業、投資、財務といった3つの活動区分に分かれており、在庫の金額は営業活動の棚卸資産の増減額に計上します。

キャッシュフロー計算書での在庫金額の増加は、マイナスとして扱われます。
そのため、本来の企業活動である営業活動のキャッシュフローがマイナスであることは、望ましくありません。

在庫は、会社の現金の流れを悪化させる原因です。
また、在庫分を販売するときも、入金されていなければキャッシュフローはマイナスです。

棚卸資産を扱う注意点について

1つ目は、税務署に評価方法を届け出る必要があることです。
棚卸資産を評価するときは、どの方法を採用したかを税務署に届け出なければいけません。
一般法人の場合は、設立後の第1期の確定申告までに届け出ましょう。

また、合併によって設立された企業の場合は、中間申告までに届け出なければいけません。
期日を超えてしまうと、最終仕入原価法が自動で選択されます。

評価方法を変更するときは、変更する年度の開始日の前日までに届け出ましょう。

2つ目は、在庫の個数と価値を見極めることです。
帳簿上の在庫数と価値が、必ずしも正確に一致するとは限りません。

例えば、盗難や紛失などによって在庫が減ったり、経年劣化によって在庫の価値が下がってしまいます。
これらを減耗損、商品評価損と言います。

減耗損は、実際に在庫数を確認して把握する必要があります。
帳簿上の在庫数との差額があるときは、棚卸減耗損として処理します。

しかし、在庫の価値が下がり、購入時の減価よりも時価が低くなったときは、その差額を商品評価損として処理します。
これを低価法と言います。
このときの時価は、正味売却価額です。

まとめ

今回は、在庫と決算書の関係性と、会計処理時の注意点をご紹介しました。
大量の在庫を抱えていて、お悩みの方はぜひ参考にしてください。

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