「期末在庫がどういうものか知りたい」
「期末在庫を減らした方が良い理由について教えてほしい」
現在、在庫処分を検討中の方で期末在庫についてお悩みの方も多いでしょう。
そこで今回は、期末在庫の基礎知識に加えて、期末在庫を減らした方が良い理由についてご紹介します。
期末在庫とは?
ここでは期末在庫とは何かについて説明します。
期末在庫とは、決算の最後の日に残っている在庫のことです。
確定申告の際に、12月31日の時点で売れ残っている期末商品棚卸高は、経費ではなく資産として計上します。
初年度以外になると期首商品棚卸高という項目が加わります。
期首商品棚卸高とはその昨年の在庫の合計金額のことで、昨年度の期末商品棚卸高と等しくなります。
例えば、仕入金額が500万円、期首商品棚卸高が80万円、期末商品棚卸高が50万であるとすると、80万円に500万円を加えた数値から50万円を引くので、530万円が経費として扱われます。
そして、50万円が期末商品棚卸高として計上されます。
決算の時に在庫を減らした方が良い理由とは?
ここでは決算の際に在庫を減らしておいた方が良い理由について2つ解説します。
売上総利益が減って税金の負担を減らせる
決算をする際に在庫を減らすとかかる税金が軽減されます。
税金は売上総利益に対して金額が変わります。
売上総利益は売上高から売上原価を差し引いて算出します。
また、売上原価は期首在庫と仕入高の和から期末在庫を差し引いて算出します。
つまり、売上原価とは売上に関わった分のみを計上します。
そのため、在庫は売上総利益の中に含まれません。
決算時に在庫を減らしておくことで売上総利益が減少し、税負担を軽減できます。
キャッシュフローを円滑にする
キャッシュフローとは会社からどのようにお金が入ってきてどのように出ていったかを確かめる指標です。
決算時に在庫を減らしておくことでキャッシュフローの悪化を防止する効果を期待できます。
在庫は期末決算の際には会社の資産として計上されるため、帳簿上ではプラスのものという扱いになります。
しかし、在庫が増えてしまうと、その分は現金化できなくなるのでキャッシュフローは悪化します。
仕入れた商品が在庫となって残り続ければ、在庫がキャッシュフローを悪くする要因になる可能性もあります。
そのため、キャッシュフローを安定化させるためには、販売できなくなった在庫を処分や売却などによって減らしていくことが大切です。
まとめ
今回は期末在庫と期末在庫を減らした方が良い理由についてご紹介しました。
期末在庫を抱えることによる影響について理解していただけましたか。
在庫処分に関してお困りの方は、ぜひ当社までご相談ください。
当社では在庫処分に関するサポートを行っております。
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どのような商品が買取可能なのか「閉店倒産商品」ページをご確認ください。