在庫を多く抱えてしまっている方は、在庫を抱えることで黒字倒産することがあることをご存じでしょうか。
「在庫を抱えているくらいで倒産するわけがない」とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、在庫によって倒産する可能性は十分にあります。
本記事では、在庫と黒字倒産の関係性についてご紹介します。
在庫と黒字倒産の関係性について
黒字であるということは、必ずしも経営が順調であるというわけではありません。
在庫を多く抱えてしまうと、黒字であるのにもかかわらず経営難に陥ってしまうことがあります。
本記事では、その仕組みについてご紹介します。
会計上では、在庫は資産として捉えられますが、在庫を仕入れる際の出費は仕入れの段階では計上されず、売り上げにつながった際に初めて計上されます。
つまり、在庫を仕入れると出費は生じませんが、資産は増えていくということです。
この仕組みでは、本当は赤字であるのにもかかわらず、在庫を増やすことで黒字にすることができます。
しかし、帳簿上は黒字であっても、実際に利益が発生しているわけではありません。
そのため、そのまま在庫を増やし続けてしまうと、黒字倒産になってしまいます。
企業にとって在庫は資産ですが、現金ではないため、在庫で社員に給与を支払ったり新たな設備を取り入れたりはできません。
在庫を売れば現金が得られますが、在庫は売りたい時に売れるわけではないため、即時の現金化は難しいでしょう。
過剰在庫の解決策について
では、過剰在庫を解決するためにはどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。
本記事では、2つのポイントをご紹介します。
1つ目は、過剰在庫の可視化です。
まずは、どの在庫を過剰に抱えてしまっているのかを可視化することが重要です。
可視化するには、交叉比率と呼ばれる指標を参考にする方法があります。
交叉比率とは、在庫と収益の関係を示すものであり、100パーセントを下回ると過剰在庫である可能性が高いです。
2つ目は、在庫管理を徹底することです。
組織的に在庫情報管理ルールを作成、普及させ、責任者を任命した上で現場での働き方を整理しましょう。
その次に、ロケーション管理や在庫のずれを抑制するために在庫管理システムを導入することを検討しましょう。
まとめ
本記事では、在庫と黒字倒産の関係性と、過剰在庫の解決策についてご紹介しました。
在庫を多く抱え込んでしまうと黒字倒産してしまうことを、ぜひ覚えておいてください。
また、過剰在庫にならないためにも、徹底した在庫管理システムを敷くようにしましょう。
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