在庫を抱えるデメリットをご存じでしょうか。
経営する上で在庫は必要ですよね。
しかし、在庫を抱えすぎると思わぬリスクを伴います。
今回は、在庫を保有することによるメリットとデメリットについて確認していきましょう。
在庫のメリットとは?
1つ目は、機会損失の減少です。
在庫を持っている場合、商品の不具合などでクレームがあったとしても代替品を用意できます。
そのため、お客様に対して迅速な対応をとれます。
また、市場の需要が急に拡大した場合でも、在庫を使用することで、販売の機会損失を抑えられます。
2つ目は、お客様に対する安心感です。
小売店の場合、お客様が店頭で現物を確認してから購入できます。
これによって、商品への安心感が増すでしょう。
また、商品の受注後すぐに納品できるため、品切れの心配を与えません。
3つ目は、スケールメリットによるコストカットです。
大量に購入すると1個当たりの単価を下げられますよね。
場合によっては、売り上げの原価が大きく変わるでしょう。
このように、大量に仕入れることによって単価コストを減らせ、利益率を上げられます。
在庫が多すぎると?
在庫を必要以上に保有しすぎることを、過剰在庫といいます。
過剰在庫の状態になると、デメリットが生まれます。
1つ目のデメリットは、品質の劣化です。
商品の品質は時間が経つごとに劣化していきますよね。
そうなると廃棄や値下げ販売をする必要が出てくるでしょう。
しかしその場合、見込んだ利益や売り上げが得られず、元本も回収できなくなってしまうことが多いでしょう。
2つ目のデメリットは、収益性の悪化です。
これは、過剰在庫には管理費用が必要なことが原因です。
例えば、過剰在庫を倉庫に持っていると、売り上げが好調な商品を保管しておくスペースを圧迫してしまいます。
また、値下げ販売や廃棄するための作業、運送費などのコストがかかってしまうからです。
3つ目のデメリットは、キャッシュフローの悪化です。
在庫は資本ではありますが、現金として保有できません。
そのため、商品の過剰在庫はキャッシュフローを悪化させてしまいます。
これによって、最悪の場合、黒字倒産になってしまいます。
まとめ
今回は、在庫のメリットとデメリットについて紹介しました。
過剰在庫になってしまうとコストがかかることが考えられます。
これは、経営する上でリスクを伴うため、適切な量の在庫を確保しましょう。
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