「不良在庫は資産だと判断されるのだろうか」とお考えの方はいらっしゃいませんか。
在庫は棚卸資産として計算されます。
そのため、不良在庫であっても資産になってしまうのです。
そこで今回は、在庫や不良在庫の処分方法をご紹介します。
不良在庫をお持ちでお悩みの方は参考にしてみてください。
3月末の決算で在庫はとても重要!
3月末に決算を迎える企業様は多いのではないでしょうか。
決算前のチェックポイントとして、在庫を確認しておく必要があります。
なぜなら、期末の在庫高が期首より増えていた際、その分の税金が加算されるからです。
逆の場合もあり、期首より期末の在庫高が減っていると利益も減ってしまいます。
これにより、配当などの利益処分が思うようにできない可能性もあります。
このように、売上上は問題がないように見えても在庫によって税金や決算が変わるかもしれません。
また、在庫高が増えている場合、キャッシュフローが見えにくくなってしまいます。
それによって、自由に使える現金などが思っているよりも少なくなるかもしれません。
これは、計算上は利益であっても、回転資金が在庫に変わっているだけだからです。
また、在庫が不良在庫や過剰在庫などであった場合、現金化することが難しいです。
それにもかかわらず、会計上は会社の利益の一部として構成されてしまいます。
これらの不良在庫などは、決算前に処分を検討しましょう。
在庫の処分方法とは?
では、在庫はどのように処分すればよいのでしょうか。
具体的な方法をご紹介します。
1つ目は、見切り品として処分することです。
決算セールなどで、価格を下げて在庫を処分します。
現金を得られるため、会社の資金繰りにも良い効果があります。
値下げ幅を記載するなどの工夫によって、セールの売れ行きも上げられるでしょう。
2つ目は、在庫の評価を見直すことです。
在庫を評価減することで、節税対策になります。
これは、棚卸資産評価損として計上できるためです。
しかし、災害による損傷、季節商品のため今後売れる可能性が低いものなど一定の条件があるため注意しましょう。
3つ目は、廃棄処分です。
上記の2つで処分ができなかった場合は、廃棄処分をしてみるのも良いでしょう。
廃棄処分をすると廃棄損として計上できます。
しかし、廃棄に対してコストがかかってしまうなどのデメリットもあります。
まとめ
今回は、不良在庫についてご紹介いたしました。
不良在庫を抱えた場合は、上記の方法を参考にしながら処分しましょう。
会社の決算に影響を与えないように、あらかじめ在庫について考慮しておきましょう。
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