「棚卸資産の評価損の計算方法を知りたいな」
このような要望に応えます。
決算書を読めるようになるには、棚卸資産の評価損に関する知識が必要です。
棚卸資産の評価損とは、在庫の価値が下がることで起こる損失を表すのですが、いざ計算するとなると、どうすればいいのかわからないですよね。
そこで今回は決算の基礎知識を知りたい方に向けて、棚卸資産の評価損の計算方法をわかりやすく紹介していきます。
棚卸資産の評価損の計算方法
棚卸資産の評価損の計算方法は以下の通りです。
棚卸資産の評価損=「在庫の金額」-「販売金額」
例えば、在庫の金額が3000円のカバンを販売金額2000円で売るのであれば、
3000円(在庫の金額)-2000円(販売金額)で棚卸資産の評価損は1000円となります。
もしこのカバンの在庫数が100個ある場合は、1000円×100個で合計10万円の評価損が出るということですね。
棚卸資産の評価損が決算書に与える影響
棚卸資産の評価損が出ることによって、決算書は以下の2点で影響を受けます。
・貸借対照表(BS)
・損益計算書(PL)
貸借対照表
賃貸対照表は、会社が決算時にどのような資産を保持し、その資産の元になるお金をどこから集めてきたのかということを表します。
英語の「Balance Sheet」を略し、BSと言われることもあります。
賃貸対照表では、資産の中でも1年以内に現金に換えられる「流動資産」と、長期にわたって保有する「固定資産」に分かれます。
棚卸資産はこのうち流動資産に属しており、評価損と同じ額だけ棚卸資産が減ってしまいます。
損益計算書
損益計算書は、収益・費用・利益が記載されており、1年間の経営成績を表します。
英語の「Profit and Loss Statement」を略し、PLと言われることもあります。
損益計算書にある利益は「売上総利益」、「営業利益」、「経常利益」、「税引前当期純利益」、「当期純利益」に分けることができます。
その中でも売上総利益は、「売上高-売上原価」で表せられます。
棚卸資産の評価損はこのうち売上原価の中に含められるので、評価損が多ければ多いほど売上総利益は減ってしまうのです。
まとめ
今回は棚卸資産の評価損の計算方法について紹介しました。
棚卸資産の評価損の計算方法は、「棚卸資産の評価損=「在庫の金額」-「販売金額」」で表せられます。
また、棚卸資産の評価損は、貸借対照表(BS)と損益計算書(PL)にも影響を与えるので、そのことも頭に入れておきましょう。
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