在庫数が多いと、損をしてしまうという話を聞いたことはありませんか?
確かに、決算前にはセールをして在庫削減を行う企業はたくさんありますよね。
なぜ、在庫が多いと決算時に損になるのでしょうか。
今回は、期末在庫と税金の関係と、計算方法をご紹介いたします。
在庫があると損な理由
期末在庫は会社の資産として計上されます。
それは、売れたら利益を生むものだからです。
しかし、在庫が資産として計上されるということは、換言すれば「在庫にも税金が課される」ということです。
どういうことなのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
課税額を求める計算方法
その課税額を求めるには、「売上総利益」を最初に求める必要があります。
これは、会社の基本となる利益であり、全体で得た利益分を指します。
その計算式は、以下の通りです。
「売上総利益=売上高ー売上原価」
また、「売上原価」を求める計算式は次のように算出します。
「売上原価=期首在庫+仕入高ー期末在庫」
期末在庫が多いと、売上原価は小さくなります。
売上原価が小さいと、売上総利益は大きくなります。
税金は売上総利益に応じて課せられるので、期末在庫が多いほど課税額は高くなってしまうのですね。
期末在庫の金額の計算方法
期末在庫の金額を算出する方法にはいくつか種類があります。
その種類とは、以下の通りです。
個別法
資産の種類を個々に取得価額を算出する手法で、商品ごとに在庫管理をして価格を出していきます。
そのため、商品数が多い場合は、少々不向きかもしれません。
先入先出法
これは、先に仕入れたものを順番に先出ししていくと想定して、期末の在庫価格を算出する方法です。
節税対策にもなるので、在庫数の調整を行いたいときにおすすめです。
総平均法
期首の資産額と期中に仕入れた商品数の合計を、1単位あたりの価格として算出する方法です。総利益で割って1単位あたりの価格を出します。
ただし、期末になるまで単価が出せないため、随時在庫確認ができないという欠点があります。
しかし、事前に仕入れる量を調整することもできるので、商品購入の計画を立てやすいとも言えます。
おわりに
以上、期末在庫と課税の関係と計算方法をご説明いたしました。
弊社では在庫品の買取事業を行っております。
もし、決算前に在庫数が多いとわかった場合にも迅速に処分することが可能です。
買取に関してご不明な点があれば、いつでもお問合せください。
詳しくご説明させていただきます。
また当社では、閉店商品・倒産商品の買取を強化しています。
どのような商品が買取可能なのか「閉店倒産商品」ページをご確認ください。