「滞留在庫を多く抱えてしまい、決算を不安だ…」
このようなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?
その不安材料である滞留在庫について、どのような対策をしていくことができるのでしょうか。
そこで今回は、滞留在庫の対策について解説していきます。
滞留在庫への対策方法とは?
決算時不安な滞留在庫への対策としては、在庫処分が有効です。
なぜなら決算時に在庫が多く残っていると、その在庫が原因で課税額が大きくなるためです。
在庫の量によって、課税額が変動する仕組みについてご説明します。
売上原価を求めるには、売上原価 = 期首棚卸高 + 当期仕入高 – 期末棚卸高 という計算式を用います。
在庫処分で在庫の量を減らすことによって、この式の中の「期末棚卸高」を減らすことが可能です。
そうすることで売上原価が増え、結果的に課税額を減らせる、という仕組みです。
具体的な在庫の処分方法について
ここでは、具体的な在庫処分の方法について3つを取り上げてご紹介します。
セールなどで処分する方法
セールなどで滞留在庫を売り出してしまう方法です。
販売不振の在庫でも、セールという名目のもとで、利益が出る範囲で販売価格をぎりぎりまで値下げして商品を売り出します。
こうすることによって、当初の利益から額としては減るものの、利益を得ながら滞留在庫を減らすことが可能です。
廃棄する方法
次に、滞留在庫を廃棄する方法です。
この方法で注意しなければならないのが税務調査の際のために「廃棄した理由」を明確に記入しておく必要があるという点です。
また、廃棄したことを証明できるものを残しておくことも必要です。
証明できるものとして準備するのは、廃棄したもののリストやそれらの写真、廃棄業者の領収書などです。
業者に売却処分する方法
最後に、在庫買い取り業者に売却する方法です。
在庫買い取り業者とは、滞留在庫など処分に困っている在庫を買い取りしてくれる業者を指します。
在庫をただ廃棄するのではなく買い取ってもらうことで、本来決算時において課税額を増やすというマイナスの影響を与えるはずだった在庫をプラスの利益に変えることが可能です。
最後に
ここまで、決算時に不安な滞留在庫の処分方法をご紹介してきました。
滞留在庫を処分することにより課税額を減らせるだけでなく、処分方法によってはマイナスだったものをプラスに変えることも可能です。
滞留在庫の処分に困っておられる方にとって今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
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