レアカードが当たった!など良いカードが手に入ってスリーブに入れて一安心。
本当にスリーブに入れているだけでいいのか。もっと良い環境で保管したいと思いませんか?
部屋での保管であれば、カードにとって多くの劣化要因が潜んでいます。ほこりや湿気など完璧に防いでポケカをきれいに保ちたいものです。
そんな劣化要因を防いでくれるのが防湿庫です。一般的には一眼レフなどカメラの保管庫として知られていますが、ポケカの保管にも最適です。
この記事ではポケカ保管に防湿庫は有効なのか、メリット・デメリットを解説します。
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防湿庫とは?
その名の通り湿気を防いでくれる保管庫です。内部の湿度を一定に保ち、過度な湿気やほこり、害虫発生を防ぎます。多く知られている用途としては精密機器のカビ、サビ、ほこり、その他汚れから守ります。
精密機器以外にも、湿気に弱い物の保管に最適です。
例えば切手や薬、乾燥食品といったものです。
ポケカの保管にも最適です。またトレーディングカード専用の防湿庫もあります。
かんたんな仕組み
防湿庫にはその原理から2種類に分けられます。2種類の除湿方式には特徴があり、用途によって最適なものがあります。
乾燥剤方式
乾燥剤により防湿庫内の水分を吸収し、乾燥剤を加熱することで再度水分吸収を可能にします。
次のペルチェ方式より除湿性能は低いですが寿命が長く消費電力が少ないため、湿度変動が少ないお部屋や防湿庫を買い替える予定のない人にオススメです。
ペルチェ方式
ペルチェ素子の特性を活かし、防湿庫内の水分を液化させ、貯まった水分を熱で蒸発させることで、水分を外ににがします。
除湿性能が高くすばやく設定湿度に調節してくれます。しかし電気代が高く寿命が短い(5年ほど)欠点があります。お部屋の湿度が高く下がらない場合は有効でしょう。
除湿器で代用できるか
ポケカ保管に新鋭室でなければ除湿器で代用しても良いでしょう。
除湿器は部屋全体を除湿することを目的とし、部屋の隅や押し入れの中、狭い領域は水分が溜まりやすくなります。例えばポケカを箱に入れカラーボックスの中に収納している場合には、除湿器では心もとないでしょう。
防湿庫のメリット・デメリット
ポケカ用防湿庫のメリット・デメリットを解説します。
よく読んで防湿庫は必要なのか判断しましょう。
メリット
ポケカ保管における防湿庫のメリットを以下にあげます。
それぞれ解説します。
湿度管理がラク
お部屋の湿度を取るためには、いくつか方法がありますが、定期的におこなわないといけなかったり手間がかかります。
例えば、部屋の換気は外気が寒かったり、雨の日はできません。除湿器・除湿剤であれば、費用がかかり交換の手間や除湿機能が高くありません。湿度を溜めこまないために部屋の掃除もこまめにおこなわないといけません。
しかし防湿庫にポケカを保管すれば、設定湿度に自動ですべて調節・管理してくれるので手間は大幅に省けます。ラクです。
スレやキズを抑えられる
お気に入りのカードや効果なカードは、スリーブに入れて保管していると思いますが、完全にスレやキズを守ることはできません。またカード表面が直接スリーブ面に触れているため、摩擦でカードが劣化しやすくなります。
トレカ専用防湿庫は1枚ずつ棚に立てかけるので、スレやキズ、劣化の心配はありません。
施錠できる
高額カードは、金品よりも盗まれやすいといわれています。泥棒が入ることは滅多にないかもしれません。しかし遊びに来た友人や知り合いが魔が差してしまって…なんてことも施錠できれば少しも気にすることはなくなります。
またポケカ以外の貴重品も一緒に保管しても良いでしょう。
インテリアになる
写真立てや簡単なガラスケースに入れても映えますが、カード用防湿庫であれば、お気に入りのカードがずらりと並び圧巻です。また防湿庫自体もスタイリッシュなデザインが多くお部屋のインテリアにマッチしやすいでしょう。
防湿庫はブラックカラーなイメージですが、ホワイトやブラック&ホワイト、キャラクターデザインなど多彩なデザインが発売されています。
経年劣化を抑えられる
カードは紫外線、湿度、温度によって化学変化を起こし劣化します。例えば紫外線でカードが酸化し色が落ちてきます。高い湿度ではカードが反れてきます。
このような経年変化を防止(遅らせる)ためにも密閉された管理空間に入れなければなりません。
防湿庫に入れることで日差しを防ぎ、防湿庫は温度も表示される機種が多いため温度管理も可能です。
デメリット
ポケカ保管における防湿庫のメリットにつづきデメリットを以下にあげます。
それぞれ解説します。
電気代がかかる
湿度調整する防湿庫は電気製品ですので、もちろん電気代がかかります。しかし一年中使用しても大きな額にはなりません。
24時間365日使用したとしても、約1250円で済みます。機種によっては省エネ性能を搭載しており、防湿庫の断熱材や冷却システムの効率的な運転やスリープモードの搭載などがあります。また省エネ性能が優れた防湿庫は、一定の湿度を維持しながら、無人の時には自動的にエネルギーの消費を最小限に抑えます。
また大きなデメリットではないかもしれませんが、コンセントが1つ潰れてしまいます。
スペースが必要
カード用防湿庫は30~50枚立てかけ収納できものが多く、大きさは約50㎝×100㎝×30㎝(幅×高さ×奥行)です。家具の上に設置しても良いですが、約15㎏はありますので店頭の恐れがあります。自立させるにしても、奥行がないのでデッドスペースが大きくなってしまいます。
いっそのこと精密機器用の大容量防湿庫を検討してみるのも良いかもしれません。
メンテナンスが必要
定期的なメンテナンス怠ると湿度調整機能がうまく働かなくなります。排気口の掃除や防湿庫内を清潔にしましょう。
また防湿庫は庫内の湿度を外に逃がすので、お部屋の湿度が高くなるかもしれません。防湿庫があっても適度な換気が必要です。
あまり開閉できない
基本的に防湿庫は、頻度の高い開閉は想定していません。頻繁な開け閉めをすれば、せっかく適度な湿度に調節できたのが庫外の湿気が入り込み、意味がありません。高額カードや大切なカードを防湿庫で保管するならば、遊びで使用しない観賞用として保管するのがベストです。
しかし持っているカードすべて防湿庫で保管したいときは、用途別に防湿庫を分けると良いでしょう。
音が気になる場合もある
防湿庫は無音ではありません。防湿庫によっては、かなり大きな稼働音がします。24時間運転させっぱなしですので、稼働音の大きさは購入前に確認しておきましょう。
ポケカの保管に防湿庫はいらない?
ポケカが観賞用なのか遊び用なのかなどポケカの保管に防湿庫があまり適さない場合があります。自分のお部屋の状況などを加味して防湿庫の設置を決めてほしいですが、許されるのであれば防湿庫での保管をおすすめします。
防湿庫がいらない場合
防湿庫での保管が特に必要ない場合は、以下のような状況があるでしょう。
・頻繁に出し入れする
・スペースがない
・湿度管理ができている
詳しく解説します。
頻繁に出し入れする
お気に入りのカードなど、できればきれいに保管したい場合であっても、対戦やデッキ編成などで頻繁にカードを保管庫から出し入れするのであれば防湿庫での保管をしないほうが良いかもしれません。
防湿庫は頻繁な開け閉めによる外気の侵入で湿度調整がうまくいかなくなります。
観賞用カードなど、遊びに使用しないカードが複数枚ある場合に防湿庫への保管を検討しましょう。
スペースがない
防湿庫は奥行はあまりありませんが、幅や高さがあります。防湿庫の前後に家具などが置けなくなってしまうため、お部屋に空きスペースがない場合設置は厳しいかもしれません。
しかし10枚以下のカードを保管できるような小さめの保管庫であれば家具の上におけるため、設置を検討しやすくなるでしょう。
湿度管理ができている
日常的にお部屋の換気をしたり、除湿器を使用していて常に湿度が40%前後である場合、防湿庫ではなく一般的なキャビネットでも良いかもしれません。
しかし防湿庫は湿度の適正調整だけでなく、密閉によるほこりなどの侵入を防ぎます。
できることならば防湿庫を検討したいところです。
防湿庫以外の保管方法
防湿庫を設置することが難しい場合に、他の保管方法を解説します。
しかしポケカを良い環境で保管したいのならば、防湿庫がベストな選択です。防湿庫が設置できない問題点を改善してまでも、検討する意義があります。
防湿庫以外のポケカ保管方法は以下の通りです。
・ショーケース+除湿剤
・金属ラック+風の通り道
・ドライボックス
詳しく解説します。
ショーケース+除湿剤
防湿庫は置けないが、きれいにディスプレーションしたい場合はガラスケースを検討しましょう。
湿度を管理するためにガラスケース内に湿度計を設置、湿度40%前後になるように除湿剤を入れましょう。また紫外線によるカード日焼けなどを防ぐために、直接日光の当たらない場所にガラスケースを設置すると良いです。
ショーケースは密閉度が低いため、定期的に中を掃除して除湿剤を交換しましょう。
金属ラック+風の通り道
ポケカ以外にも日用品なども収納したい場合、防湿庫やショーケースでは不便かもしれません。そんな時は金属ラックを風の通り道に近い場所に設置しましょう。
ラックであれば、板に囲まれておらず通気性が良いです。また木製でなく金属製にすることで、湿気を吸収しカビが発生することを防げます。
ラックでは除湿剤を置いても効果は薄いため、風の通り道の近くに設置し空気が停滞しないようにしましょう。
ドライボックス
防湿庫など棚を置くスペースがない場合、どこにでも収納出来て湿度管理もできるドライボックスがおすすめです。好きな箱に除湿剤を入れればドライボックスになりますが、各メーカーが便利で高機能なドライボックスを発売しております。
商品化されているドライボックスは、湿度計が装着できる、密閉度が高い、二重蓋で上蓋に除湿剤を入れられたりと非常に便利です。さらに5000円以下で購入でき安く手に入ります。
しかしディスプレーできないことやポケカを重ねて入れなければならない(スリーブに入っているとはいえ…)ことがデメリットです。またマグネットローダーに入れたポケカはすぐに容量がいっぱいになってしまします。
ポケカ向け防湿庫の選び方
防湿庫を選ぶときは以下のポイントで絞っていきます。
- 容量、サイズ
- デザイン、耐久性
- 機能
自分に合った防湿庫を選びましょう。
容量・サイズで選ぶ
すべてマグネットローダーで管理している場合、容量25Lで約200~300枚保管できます。サイズは設置予定場所を正確に測り、照らし合わせることが重要です。
デザイン・耐久性で選ぶ
防湿庫のほとんどは白か黒ベースのカラーバリエーションになります。
耐久性は金属製の堅牢な防湿庫や耐火性のある防湿庫を検討しましょう。
機能で選ぶ
除湿方式では乾燥剤方式とペルチェ方式があります。寿命が長い反面、除湿スピードが遅い方式が乾燥剤方式で、この逆がペルチェ方式になります。
他にポケカ用防湿庫を選ぶときに検討したい機能は、光触媒機能、湿度計表示機能、施錠機能をです。光触媒機能はカビを発生しにくくしほこりが付着しにくくなります。
ポケカ保管におすすめの防湿庫3選
ポケカ保管におすすめな防湿庫を3つ紹介します。それぞれ高機能でデザイン性などジャンルの異なる防湿庫になります。好きな防湿庫を検討してみてください。
LINTECT;Re:CLEAN
岩手県の工場で職人が1つ1つ丁寧に作り上げる高性能な防湿庫です。±3%以下の誤差と正確性のある湿度管理ができます。
25Lサイズはホワイトカラーで、女性にも人気です。
湿度設定はつまみ調整で微調整が可能です。
商品名 | Re:CLEAN |
---|---|
販売価格 | 8,980円~ |
カラー | ブラック、ホワイト(Re:CLEAN 25L/Re:CLEAN set 25L) |
寸法 | 下記商品リンクからご参照ください。 |
重さ | 下記商品リンクからご参照ください。 |
容量 | 21L、25L、30L、50L、80L、105L、125L、180L |
素材 | スチール、強化ガラス |
除湿方式 | ペルチェ方式 |
湿度計表示 | アナログ |
光触媒機能 | なし |
施錠 | あり |
TOYO LIVING;オートクリーンドライシリーズ
防湿庫のパイオニアメーカーであるTOYO LIVINGの光触媒機能搭載防湿庫シリーズです。他にも用途に合わせた様々なシリーズがあります。またハローキティデザインの防湿庫もあります。透明引き出し棚が付いていることから、収納品の取り出し入れもスムーズです。
商品名 | 全自動防湿保管庫オートクリーンドライ |
---|---|
販売価格 | 約40,000円~ |
カラー | ブラック、ホワイト、ブラック&ホワイト、ハローキティデザイン |
寸法 | 下記商品リンクからご参照ください。 |
重さ | 下記商品リンクからご参照ください。 |
容量 | 下記商品リンクからご参照ください。 |
素材 | アクリロニトリルブタジエンスチレン (ABS)、強化ガラス、合金鋼 |
除湿方式 | 乾燥剤方式 |
湿度計表示 | アナログ |
光触媒機能 | あり |
施錠 | あり |
HAKUBA;トレカ防湿庫
ハクバ写真産業は写真撮影機器の防湿庫だけでなく、トレカ用防湿庫も販売しております。防湿庫の機能はそのままにトレカのディスプレー性を考慮した防湿庫です。
商品名 | トレカ防湿庫KED-P40E TC、トレカ防湿庫KED-P60E TC |
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販売価格 | 約38,000円~ |
カラー | ブラック、ホワイト(-P40E TC) |
寸法(スタンド、足含む) | 約53㎝×66㎝×30㎝、約53㎝×98.5㎝×30㎝ |
重さ | 14㎏、18.5㎏ |
容量 | 40L、60L |
素材 | スチールガラス、強化ガラス |
除湿方式 | ペルチェ方式 |
湿度計表示 | デジタル |
光触媒機能 | なし |
施錠 | あり |
まとめ:高額カードを複数所有してるなら防湿庫があっても良い
お気に入りのカードはきれいなままで、高額カードは保存状態が良ければ取引価格が担保されやすくなります。スリーブやマグネットローダーだけでは、湿気など環境因子を防ぎきれません。
しかし防湿庫の設置は、状況によっては難しい場合もあります。
しっかり保管していきたいポケカが複数ある場合は積極的に防湿庫を検討しましょう。
ポケカを大切に保管して、楽しいポケカライフを楽しみましょう。
執筆者:岩木 滉平
医学書など専門書を多く取り扱う中古本買取店「KOU'S-books」やWebライター集団「KOU'S-Li」を運営している。
ポケカ歴12年。