ポケカの界隈では専門用語が多数存在しています。
専門用語を知らないことには、ゲームをプレイするのが難しくなっていく他、コレクションという観点でも影響を及ぼしてしまいます。
しかし、なかなか人から聞くのは気が引けますし、何も知らない人が関与していると思われてしまうのはイメージダウンに繋がってしまうのです。
なかなか聞けない専門用語について、この記事では特に使われている用語を中心に解説していきます。
ポケモンカード専門用語の種類
ポケモンカードの専門用語は大きく分けて4つあります。
- ルールに関するもの
- デッキに関するもの
- カードに関するもの
- トレカ界隈で使われる共通用語
多く利用されている専門用語は、ポケモンカードに関連するルールです。
ルールに関する専門用語は多くなっていますので、実際にポケモンカードをプレイするなら覚えておかなければなりません。
また、デッキ構築のために覚えておかなければならない専門用語がいくつか存在している他、カードのレアリティなどに関する用語も存在します。
トレカ界隈で共通して使われている用語もいくつかありますので、あらゆる用語をしっかり覚えて対応できる状況を作っておきましょう。
ルールに関するもの
まずはポケモンカードのルールに該当するものです。
ポケモンカードは他のTCGに比べて専門用語が多くなっており、覚えておかないとゲームをプレイできなくなってしまう可能性があります。
特に近年は新しいギミックを取り入れる傾向が強まっていることにより、ルールの専門用語は増加傾向にあります。
しっかりルールに関する用語は覚えておき、ゲームプレイに支障をきたさないようにしておきましょう。
デッキに関するもの
デッキに関連する専門用語もいくつか存在します。
デッキを組む際に必要とされている用語のほか、カードに関連するルールについても覚えておかなければなりません。
ポケモンカードの場合は1種類のカードを4枚までしか入れられないルールが存在しますが、他のルールは専門用語で管理されている傾向があります。
初心者の方はデッキ構築の際に間違えてしまう用語も多数あることから、1つ1つの説明をしっかり覚えておかなければなりません。
カードに関するもの
カードに関連するルールや用語もいくつか存在しています。
どちらかと言えばカードの略称が多くなっているものであり、専門用語というより仲間内やネットでよく使われている用語がかなり多くなっています。
特にデッキタイプに影響しているカードは専門用語になりやすい傾向があることから、強いカードの呼び方は覚えておいた方が安心です。
ただ、カード単独に関する用語というのは少ないため、デッキタイプを覚えておけば対処できるケースがあります。
トレカ界隈で使われる共通用語
トレカ界隈でよく使われている専門用語もあります。
全てのTCGで共通して使われている用語であり、どのトレカで遊んだとしても基本的に同じような意味で使われている言葉です。
トレカ界隈を長く遊びたいと考えている場合は、共通して使われている用語についてしっかり覚えておかなければなりません。
ポケモンカード以外でも使われている用語は多数ありますので、界隈の外でも使われる言葉についてはできる限り覚えておきましょう。
ルールに関するポケカの専門用語まとめ
ここからは、ポケモンカードのルールに関連する専門用語について解説していきます。
ここで紹介する用語は一般的なゲームで使われているものであり、紹介していない用語が今後使われる可能性もあります。
一般的な専門用語について覚えておき、プレイの際に支障をきたさないようにしておきましょう。
気絶
気絶はポケモンがHP以上のダメージを受けてしまい、HPが0になった状態です。
HPが0になったポケモンは気絶扱いとして処理され、トラッシュに送られます。
気絶させた側のプレイヤーは次のルールによってサイドカードを引いてゲームを続行します。
一般的なポケモン | サイドを1枚取る |
---|---|
V,ex,VSTER | サイドを2枚取る |
VMAX | サイドを3枚取る |
ポケモンが気絶した後、気絶したポケモンを保有していたプレイヤーはベンチから新しいポケモンを出さなければなりません。
ただ、気絶によってサイドカードが6枚取られてしまった場合、そのゲームは終了となり、サイドカードをすべて取り切ったプレイヤーの勝ちとなります。
トラッシュ
トラッシュは使ったカードを保管しておく場所です。
ポケモンカードではトラッシュという扱いをしていますが、他のTCGでは墓地と呼ばれることもあります。
トラッシュに置かれているカードは、特定のカードを利用することで回収、デッキに戻すなどの処置を取って構いません。
また、トラッシュのカードは相手に確認を取れば、相手のトラッシュカードについても確認していいルールがあります。
ロスト
ロストはロストアビスで登場したギミックです。
トラッシュゾーンとは違い、ロストゾーンに置かれたカードは回収不可能となり、該当ゲームの間は使えなくなってしまいます。
トラッシュゾーン | ポケモンの特性やサポートカードで回収可能 |
---|---|
ロストゾーン | ゲーム終了まで回収できない |
ポケモンカードではロストという表現を使っていますが、他のTCGでは除外という言葉を利用するのが一般的です。
ロストはポケモンの効果によって自分のカードをロストゾーンに置くという方法が主体となっていることから、相手のカードをロストさせるという効果はほぼありません。
また、ロストについてはロストアビス以外使われていないギミックとなっており、今後復活するか未定となっています。
レギュ落ち
レギュ落ちはレギュレーション落ちの略称です。
レギュレーション落ちしたカードは、エクストラバトル以外では利用できなくなっています。
現在のレギュレーションはF,G,Hのアルファベットが使われているカードとなっており、他のアルファベットのカードは全てレギュ落ちしているカードと判断されています。
レギュ落ちしたカードについては、次のルールによってスタンダードレギュレーションで使えるか判断されます。
現行レギュレーションで再録されているカード | レギュレーションに該当しているため使用してもよい |
---|---|
現行レギュレーションで再録されていないカード | レギュレーション違反となるため使用できない |
過去に登場したカードで、現在のレギュレーションで再録している場合、昔のカードを利用しても問題ありません。
ただ、スタンダードレギュレーションで使えないカードを入れてデッキを組むのは禁止されており、発覚した時点で失格になるため注意しましょう。
レギュ落ちは毎年1月に適用されるもので、1月の拡張パックが販売されると同時にアルファベット1つ分に該当するカードは全てレギュ落ち扱いとなります。
レギュ落ちしたカードはエクストラバトル以外で活躍できないことから、一部のカードを除き大幅に暴落してしまう問題を抱えています。
旧裏
旧裏は現在のポケモンカードと裏面が異なるものです。
現在のポケモンカードは「POKEMON」と記載されている裏面が採用されていましたが、2001年までに販売されているカードは濃い青にモンスターボールが描かれた裏面になっていました。
旧裏のカードは現在のポケモンカードとルールが著しく異なる点があることから、現行のレギュレーションではエクストラバトルであっても利用できません。
旧裏のカードは旧裏のカードを利用した対戦のみで利用可能となっていますが、現時点で旧裏を活用した大会などは開催されていないことから、コレクション目当てという側面が強くなっています。
○○加速
該当するワードのスピードを上昇させるために利用されている用語です。
主に使われているのは2つあります。
- エネ加速
- 手札加速
2つの意味は次のようになっています。
エネ加速 | エネルギーを加速させ、手札やポケモンにエネルギーを大量に付ける行動を指す |
---|---|
手札加速 | サポートを駆使して手札を入れ替えるなどして、デッキから多くのカードを引くことを指す |
一般的に、ポケモンのエネルギーは1ターンに1枚しか付けられません。
しかし、エネルギー加速関連のカードを利用することで、手札に大量のエネルギーを保有する、ポケモンに対してエネルギーを2枚以上つけるというプレイングが可能です。
エネルギーを大量に付けられると強力な技が簡単に使えるようになっていきますので、相手よりも先に攻撃しやすい状況が作られることとなるのです。
そのためエネルギー加速については重要な役割を持っており、一部のデッキでは特殊なカードを利用するなどして加速スピードを急激に高めています。
エネルギーが1枚しかない | 強い技が使えない |
---|---|
エネルギーを大量に付けられる | 強い技がすぐに使える |
この他にサポートカードを駆使して、手札を瞬時に入れ替える手札加速というワードも使われています。
グッズやトレーナカードを活用することで、手札を一気に入れ替えてプレイヤーが有利になるように組み立て、一気に勝利しやすい状況に持っていくプレイングも多く採用されています。
環境
環境はどのデッキが一番強いのかという観点で利用されます。
環境デッキと言われているものは、環境で一番強いとされており、現時点でのポケカデッキで最強とされているものです。
基本的に新しいカードが出ると環境は変わっていきますが、新しいカードの追加で過去のデッキがまた環境に戻り、延々と残り続ける場合があります。
ポケカの環境は目まぐるしく変わっていく傾向もありますが、時々停滞していることもあるため影響が少ないものもあります。
マリガン
マリガンというのは、ゲームスタート前に手札をデッキに戻し、シャッフルしてもう1度引くことです。
ポケモンカードの場合、次の状況に置かれている場合はマリガンしなければなりません。
- たねポケモンが存在しなかった場合
手札にたねポケモンが1枚もなかった場合、手札を公開したうえでデッキに戻し、シャッフルしてもう1回手札を7枚引いてください。
新しい手札でたねポケモンがいた場合は、そのポケモンをバトル場に出してゲームをスタートします。
ただ、マリガンをしたプレイヤーが明らかに有利になることを避けるため、ポケカでは次のマリガンルールが設けられています。
- 相手プレイヤーはマリガンの数×1枚の手札を引く
- マリガンで引いたカードがたねポケモンの場合、ベンチに出してもよい
相手に対して余計なカードを引かせる可能性もあることから、できる限りマリガンは避けたいところです。
なお、他のTCGでも使われている用語ですが、ポケカとルールが異なる傾向があることから注意しておかなければなりません。
サイド落ち
サイド落ちは、サイドに設置した6枚のカードにいいカードが落ちてしまった状態です。
サイドカードはゲームスタート前に6枚設置しなければなりませんが、デッキの上から6枚となるためいいカードも落ちてしまいます。
有力カードが落ちてしまうと回収できなくなってしまうため、かなり辛い展開となってしまうのです。
サイド落ちのカードは相手ポケモンを倒せば回収できますが、相手を倒せないとゲームで使えないことから相当厳しい状況となります。
LO
LOはライブラリーアウトの略称です。
ポケカでは、山札がなくなった次のターンを迎えた際、ドローできるカードがなくなった時点でプレイヤーの負けとなります。
デッキの中には意図的にLOを狙うものもあることから、デッキを大量に削られてしまうとすぐ山札を引けなくなり、ゲームの負けになってしまいます。
デッキの枚数や相手の戦術に気をつけて、デッキの枚数に余裕を持たせてゲームを進めていくのが重要です。
デッキに関するポケカの専門用語まとめ
続いてデッキに関するポケカの専門用語です。
デッキを組む際に覚えておかなければならない用語がいくつかありますので、ポケカをプレイする際は理解しておきましょう。
非エク
非エクというのは、ルールを持たないポケモンのデッキを指します。
ポケモンの中には、通常ルールが適用されるものと、サイドが2枚取られてしまうエクストラ系のポケモンが用意されています。
エクストラのポケモンに該当するのは、現在のレギュレーションでは次の4つです。
- V
- VMAX
- VSTAR
- ex
エクストラのポケモンはサイドを複数取られてしまうことから、倒されてしまうとゲームが決まるスピードを速めてしまいます。
一方でエクストラのポケモンは強力であることから、多くの人がエクストラを中心としたデッキを作っているのです。
非エクというのは、エクストラに該当していないポケモンだけでデッキを構成し、勝負するというものです。
環境でもいくつかのデッキが非エクで構成されており、倒されてもサイドを取られづらいなどのメリットを活かして勝負できる状況を作っています。
進化ライン
たねポケモンから進化するラインのことを進化ラインと呼びます。
例えば、ヒトカゲ→リザード→リザードンexの進化系は進化ラインに該当します。
進化ラインをスムーズに構成できるよう、デッキをしっかり構成していくのが重要です。
また、進化ラインによって使うポケモンも変わってきますので、どのポケモンを使うか検討しておきましょう。
ピン刺し
ピン刺しというのは、1枚だけ入れているカードのことです。
デッキの中に特定の役割を持たせるカードを1枚だけ入れておくことによって、有利にゲームを進めるために用います。
大半の場合はメタカードが該当しており、特定のデッキに対して強いカードを入れて対策するという方法で使われます。
ピン刺しはポケカで重要となっていますが、その理由は次の通りです。
- ポケカはデッキのカードを入れ替えられないため
- 特定のデッキとの相性を変えないと勝てないデッキもあるため
何らかのカードを入れておけば、勝てないデッキに対しても勝てるようになることから、ピン刺しによる対策は重要です。
メタ
メタというのは、特定のデッキに対抗するという意味を持ちます。
特定のデッキに対してメタを張り、自分が有利に戦えるような環境を作っていくのが狙いです。
また、1枚のカードに狙いを絞ってメタを張り、勝利しやすい状況を作るという方法でも用いられます。
メタを張ることにより、一部のデッキに対して明らかに強い構成を作れるようになります。
かがやく
かがやくポケモンというのは、強力な能力を持っている非エクポケモンです。
かがやくポケモンはデッキに1枚しか入れられない制限があるものの、とくせいが強力です。
Fレギュレーションで登場したカードとなっており、複数のカードが登場しています。
なお、Gレギュレーション以降では登場していません。
バレットデッキ
相手のポケモンに対して、自分の強いポケモンを押し付けて戦うデッキです。
相手がどのポケモンを利用しているかをしっかり予測した上で作るデッキとなるため、構成が極めて難しい傾向があります。
また、相手に対抗するようにポケモンを出していく必要もあることから、動かし方もかなり難しいデッキの1つです。
上級者が利用するものであり、初心者にはあまり向いていないものと判断しておきましょう。
アグロデッキ
アグロデッキは、小型のポケモンを駆使して早めに勝負を決めるというものです。
たねポケモンで強力なexなども採用され、とにかくスピードで押し切ります。
エネルギーを補充するための要素を加えつつ、デッキを掘り続けて回転率を上げていくのもポイントです。
初心者でも向いており、非エクポケモンも多く採用されています。
コントロールデッキ
相手の動きをコントロールして勝利するというデッキです。
相手の動きを狭めてしまうことで、何もできない状態にしてから勝利を狙うという戦術が一般的です。
ライブラリーアウトも該当しており、変わった動きをするデッキも含まれています。
コントロールデッキは強力ですが、動きが遅いことからアグロデッキに弱い傾向があります。
ポケカ以外でも使われるトレカ専門用語まとめ
ポケカ以外でも使われている専門用語があります。
トレカ全般で使われている専門用語もしっかり押さえておきましょう。
再録
再録は、再収録されているカードのことです。
初めて登場したパック以外に、別のパックに収録されるようになれば再録と判断されます。
ポケカの場合は特殊なデッキやデッキビルドBOXで再録される傾向が多くなっています。
また、ハイクラスパックでは1年間に販売されたBOXを中心としてカードを再録し、手に入れやすい環境を作り出してくれるのです。
再販
再販売のことを指します。
売り切れてしまった商品を再販することで、もう1度購入できる状態にしていきます。
ポケカの場合、最近のBOXは再販する必要がないほど流通していますが、ポケカバブルが起きていた時代は購入できないBOXが多数ありました。
現在はなかなか売られていないBOXを流通させるため、ポケモン側の再販活動が積極的に行われています。
オリパ
オリジナルパックの略称です。
店舗側が当たりカードとハズレカードを入れてオリパを作成し、一定の価格で販売します。
大当たりが引ければいいカードを手に入れられますが、外れてしまうと弱いカードしか手に入りません。
オリパは博打要素がかなり強くなっていることから、ギャンブルと変わらないと言っている人もいます。
ぶっ壊れ
かなり強力なカードに対して、ぶっ壊れという用語が使われます。
適当に使っていても勝てるようなカードのことを指し、1枚で環境を壊してしまうようなカードに使われます。
実際にぶっ壊れカードがいくつか作られたことで、今までの環境が大きく変わり、特定のカードを利用したデッキだけになってしまったという事例があるのです。
ぶっ壊れカードは販売前に情報が出てくるケースが多くなっていることから、情報が発表されれば色々な意見が見られます。
積み込み
山札のカードを意図的に操作する行為です。
山札のカードはランダムに置かなければなりませんが、一部の方法を利用すると意図的に強いカードを上に仕込むという方法が可能です。
しかし、積み込みを実施したプレイヤーは失格となり、発覚した時点で強制的に大会から排除されます。
また、公式大会の場合は今後の参加が認められなくなるなど、厳しい処分を受けることから注意が必要です。
カドショ
カードショップの略語です。
カードショップには色々なカードが販売されている他、BOXや特殊なオリパなど変わったものも販売されています。
非公式大会も開催されていることから、カドショでポケカをプレイして、自分の家に帰ってデッキを組み直すという方法が多いのも事実です。
近くにあるカドショは確認しておいた方がいいものの、地域によってはカドショではなく中古販売店などが代わりにサービスを提供しているという状況が起きています。
プレマ
プレイマットの略称です。
プレイマットはカードに傷をつけないために、机の上に敷くものです。
色々な絵柄が販売されている他、ポケモン公式でも販売されているものがあります。
大会ではプレイマットを利用できない可能性があることから、利用できるか確認しておくことをおすすめします。
ジャッジ
大会で審判を行う人を指す言葉です。
困ったときはジャッジを呼んで、対応を協議してもらうこととなります。
ジャッジの判定は絶対であり、どのような理由があっても従わなければなりません。
なお、ジャッジに対して不適切な行為があった場合も失格となり、ジャッジキルと呼ばれる事例が発生する場合もあります。
まとめ
ポケモンカードには専門用語が多数存在しています。
専門用語はすべて覚えておかなければなりませんので、できる限り理解してから大会に出場しましょう。
ポケカに関連している用語は特に覚えておき、すぐに思い出せるようにしておくのがおすすめです。
初心者はポケカのルールと一緒に、必要な用語を覚えることから始めても大丈夫です。